幸せな歯医者の日記

歯科医の本音や健康情報をお届けします。

こどもの検診

保育園に歯科検診にいきました。2歳から5歳までの子どもです。子どもたちは検診を受ける時に、きちんと自分の名前やあいさつをしてくれてとてもかわいくたくましく感じました。

さて検診の結果ですが、全体のこどもたちの7割くらいは健全でいままでむし歯がなくて治療もされていませんでした。

2割くらいは今までむし歯になった所があって治療してありました。

残りの1割はむし歯があってそのままになっていました。

正直予想していたよりたくさんのむし歯があって少し考えさせられました。

そもそもむし歯は「できないようにする」ことが大切で、そのための知識が必要です。

例えば、子どもの親に次のように質問されます。「先生、仕上げの歯ブラシやってるんですが、子どもがむし歯になってしまいました。」

確かに歯ブラシはやっていてそれはそれでいいんですが、「やっている」ことと「できている」ことの違いがあります。本当に磨かないといけない所は歯と歯ぐきの間、それと歯と歯の間なのです。そこのポイントをおさえてみがけば「できている」ことになります。むし歯になりやすい所ははっきりと決まっていますので、極端にいえばそこの部分のみみがけていればOKなのです。

このような知識は集団検診などの時に教わっているはずなのですが、充分な理解がえられているとはいえません。そこで私のところでは、丁寧に歯ブラシのあて方やフロスの使い方、予防の大切さをお伝えしています。一回きちんと教われば一生の宝物になると信じています。